#
by infanta_ayan
| 2006-11-29 02:02
| 旅日記
『中国の小さな古鎮めぐり』
(産業編集センター)
という、実に素敵な本をみつけました。
美しい風景に癒されるつもりが、旅心に火が付いて悶えんばかり!
「古鎮」とは、中国の水郷地帯にある水路が張り巡らされ、
船で移動するヴェニスのような街(町)のことを言うようです。
中国にはこの古鎮が沢山あり、特にここ数年は「世界文化遺産」に指定されたり、国内での旅行ブームから注目されるようになってきたようです。
NHKのTV番組でも、そんな古鎮のひとつ「鳳凰古城」を取り上げていたものが
ありましたが、こんなに美しい場所があること、そしてそこで、普通の人々が
今も普通に日常を送っていることに強く印象付けられました。
だって、まるでテーマパークの中で暮らしているようなんですよ?
ウィーンに行った時に、一年のうち3ヶ月ぐらいウィーンで暮らしてみたいと思ったのですが、将来「麗江古城」で隠遁生活を送りたい!
と、旅心どころかうっとりと妄想モードに入っています。
#
by infanta_ayan
| 2006-09-07 01:36
| あやん的日常
ボボシック、つまりは『ブルジョワ・ボヘミアン・シック』とは何か?
雑誌「ロフィシェルジャパン 10月号」の特集で取り上げられていました。
簡単に言うと、ある程度の資産があり
知性と教養を備えてボヘミアンのように自由な精神の持主であり
更に洗練された趣味に裏づけされた消費を行う人
(お金に厭かせた消費はしない)
大意としては、こんな感じです。
山田五郎氏と鹿島茂氏の対談が載っていたので、思わず読んでしまいました。
対談では19世紀後半のフランスにはこの手のタイプの人が沢山いた・・・・と鹿島氏は仰っているようですが、端緒は1830年代のロマン派が台頭してからだろうと思います。
女ながらに男装をして、葉巻をふかしていたジョルジュ・サンドなんて、暮らしは当にボヘミアン!
夫がある身ながら、リストと駆け落ちして3人の子供をもうけてしまったマリー・ダグー伯爵夫人や、ザイン・ヴィトゲンシュタイン公爵夫人(個人的に好きではありませんけど)も、世俗の価値観からは自由だったといえるのでしょう。
対談で面白いと思った山田五郎氏の指摘がひとつ。
(アメリカでの定義に関して)
スティーブ・ジョブズ氏はボボシック。
ビル・ゲイツ氏はナード。(ヲタク)
なるほど。
作られた製品が、それぞれの思想を体現しているわけですな。
雑誌「ロフィシェルジャパン 10月号」の特集で取り上げられていました。
簡単に言うと、ある程度の資産があり
知性と教養を備えてボヘミアンのように自由な精神の持主であり
更に洗練された趣味に裏づけされた消費を行う人
(お金に厭かせた消費はしない)
大意としては、こんな感じです。
山田五郎氏と鹿島茂氏の対談が載っていたので、思わず読んでしまいました。
対談では19世紀後半のフランスにはこの手のタイプの人が沢山いた・・・・と鹿島氏は仰っているようですが、端緒は1830年代のロマン派が台頭してからだろうと思います。
女ながらに男装をして、葉巻をふかしていたジョルジュ・サンドなんて、暮らしは当にボヘミアン!
夫がある身ながら、リストと駆け落ちして3人の子供をもうけてしまったマリー・ダグー伯爵夫人や、ザイン・ヴィトゲンシュタイン公爵夫人(個人的に好きではありませんけど)も、世俗の価値観からは自由だったといえるのでしょう。
対談で面白いと思った山田五郎氏の指摘がひとつ。
(アメリカでの定義に関して)
スティーブ・ジョブズ氏はボボシック。
ビル・ゲイツ氏はナード。(ヲタク)
なるほど。
作られた製品が、それぞれの思想を体現しているわけですな。
#
by infanta_ayan
| 2006-09-01 01:41
| あやん的日常
探索、巡回中に発見してしまいました。
アメリカ人のヲタクを。
プロフィールを見ていたら
ロイヤル&アンティーク・ジュエリー ジャンルに強いだけじゃなくて
日本のアニメ、それもジブリ作品がお好きなのだそうです。
ジブリが好きな外国人(大人)は、例外なくインテリのようですが
アンティーク・ジャンルと被っているというのが、納得というか不思議というか。
ホントはご挨拶してから、リンクを貼らなきゃいけないんだけど、
いきなりディープな話題を振られても、やりとりできるほどの語学力がないので、
もしここを見つけても許してくださいねーー。
(英語はもっぱらRead Onlyなのです。)
Royal Jewels of the World
アメリカ人のヲタクを。
プロフィールを見ていたら
ロイヤル&アンティーク・ジュエリー ジャンルに強いだけじゃなくて
日本のアニメ、それもジブリ作品がお好きなのだそうです。
ジブリが好きな外国人(大人)は、例外なくインテリのようですが
アンティーク・ジャンルと被っているというのが、納得というか不思議というか。
ホントはご挨拶してから、リンクを貼らなきゃいけないんだけど、
いきなりディープな話題を振られても、やりとりできるほどの語学力がないので、
もしここを見つけても許してくださいねーー。
(英語はもっぱらRead Onlyなのです。)
Royal Jewels of the World
#
by infanta_ayan
| 2006-08-16 01:26
| あやん的日常
Vladimir Tiaraとは、その名からも解るように、元々はロシアのウラジミール大公妃のものでしたが、革命後に一家はフランスに亡命。1920年に大公妃が亡くなると、1921年に娘のギリシアのニコラス皇太子妃エレーナが当時の英国王妃であったクイーン・メアリーに売りました。
The Royal Collection Vladimir Tiara
このティアラは、ウラジミール大公妃のオリジナルのティアラではありません。
オリジナルは、このエメラルドの部分に大きなしずく型の真珠が下がったデザインでしたが、メアリー王妃は購入後にケンブリッジ・エメラルドと呼ばれる見事な15個のエメラルドに付け替えたのです。
ウラジミール大公妃オリジナルの状態の Vladimir Tiara
そして、ここに興味深い2枚の画像があります。
オリジナルのウラジミール・ティアラを着けた、大公妃とメアリー王妃のそれぞれの写真です。
奇しくもこの二人は、本当に宝石が好きで好きで仕方が無く、ウラジミール大公妃はその莫大な資産にものを言わせて宝石を集め(ロシア皇帝ニコラス2世の叔母。皇帝を凌ぐほどの資産家)、メアリー王妃はその立場を利用して時には悪質な詐欺さながらの手腕を発揮して宝石を自分のものにしました。
(ロシア革命で亡命を余儀なくされた王族や貴族たちが、当時は大勢いましたが、高位の人物であればあるほど、商人に直接売るなど外聞が悪いので避け、多くは他国に嫁いで経済的基盤に心配のない肉親に購入してもらう手筈を取ったようです。)
オリジナルのティアラを着けた ウラジミール大公妃
Vladimir Tiaraを着けた Queen Mary
実は以前にも、この記事でウラジミール大公妃の名前を出したことがあります。
大公妃は、本当に無類の宝石好きでした。
きっとティアラがメアリー王妃のものになったことを知ったら、それが天国であってもきっと悔しがっているのではないかしら・・・・・・とそんなことを、この写真を並べてみるとつい考えてしまいます。
さて、いろんな人から宝石を巻上げる手腕を、かなり悪し様に言われているメアリー王妃ですが、彼女の母はジョージ3世の娘であることかられっきとした英国王室の一員(ケンブリッジ公爵家)ではありましたが、ジョージ五世と結婚するまでは決して恵まれた環境にあったわけではありませんでした。
(おまけに最初に婚約したのはジョージ5世の兄でしたが、婚約中に病死。その状況が自分の実妹とそっくり同じ状況だったことに同情したアレクサンドラ妃と、メアリーの母アデレイドはジョージ3世の娘でヴィクトリア女王と従妹同士だった・・・・ということから女王の計らいもあり、兄亡き後に弟の皇太子ジョージと婚約するという段取りになった・・・・・のです。)
メアリー王妃は、工芸品(翡翠やエナメル)やインタリオ、宝石類のコレクターとして良く知られていますが、それは皇太子妃となって初めて行える贅沢でした。
王族という出自の割には、苦労していらっしゃることを思うと、宝石への度を越した執着というのもその心情が慮れるような気がして、あまり酷く言う気にはなれないのです。
The Royal Collection Vladimir Tiara
このティアラは、ウラジミール大公妃のオリジナルのティアラではありません。
オリジナルは、このエメラルドの部分に大きなしずく型の真珠が下がったデザインでしたが、メアリー王妃は購入後にケンブリッジ・エメラルドと呼ばれる見事な15個のエメラルドに付け替えたのです。
ウラジミール大公妃オリジナルの状態の Vladimir Tiara
そして、ここに興味深い2枚の画像があります。
オリジナルのウラジミール・ティアラを着けた、大公妃とメアリー王妃のそれぞれの写真です。
奇しくもこの二人は、本当に宝石が好きで好きで仕方が無く、ウラジミール大公妃はその莫大な資産にものを言わせて宝石を集め(ロシア皇帝ニコラス2世の叔母。皇帝を凌ぐほどの資産家)、メアリー王妃はその立場を利用して時には悪質な詐欺さながらの手腕を発揮して宝石を自分のものにしました。
(ロシア革命で亡命を余儀なくされた王族や貴族たちが、当時は大勢いましたが、高位の人物であればあるほど、商人に直接売るなど外聞が悪いので避け、多くは他国に嫁いで経済的基盤に心配のない肉親に購入してもらう手筈を取ったようです。)
オリジナルのティアラを着けた ウラジミール大公妃
Vladimir Tiaraを着けた Queen Mary
実は以前にも、この記事でウラジミール大公妃の名前を出したことがあります。
大公妃は、本当に無類の宝石好きでした。
きっとティアラがメアリー王妃のものになったことを知ったら、それが天国であってもきっと悔しがっているのではないかしら・・・・・・とそんなことを、この写真を並べてみるとつい考えてしまいます。
さて、いろんな人から宝石を巻上げる手腕を、かなり悪し様に言われているメアリー王妃ですが、彼女の母はジョージ3世の娘であることかられっきとした英国王室の一員(ケンブリッジ公爵家)ではありましたが、ジョージ五世と結婚するまでは決して恵まれた環境にあったわけではありませんでした。
(おまけに最初に婚約したのはジョージ5世の兄でしたが、婚約中に病死。その状況が自分の実妹とそっくり同じ状況だったことに同情したアレクサンドラ妃と、メアリーの母アデレイドはジョージ3世の娘でヴィクトリア女王と従妹同士だった・・・・ということから女王の計らいもあり、兄亡き後に弟の皇太子ジョージと婚約するという段取りになった・・・・・のです。)
メアリー王妃は、工芸品(翡翠やエナメル)やインタリオ、宝石類のコレクターとして良く知られていますが、それは皇太子妃となって初めて行える贅沢でした。
王族という出自の割には、苦労していらっしゃることを思うと、宝石への度を越した執着というのもその心情が慮れるような気がして、あまり酷く言う気にはなれないのです。
#
by infanta_ayan
| 2006-08-14 02:23
| あやん的日常