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アンティークジュエリーに纏わる情報とエピソード


by Infanta_ayan
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「世界の宝石美術館」

今となっては、幻の一冊に1972年に鎌倉書房から出版された「世界の宝石美術館 ―ルネッサンス以降のジュウリー・デザイン―」という本があります。
原著はフランス語ですが、英訳もされており英語でのタイトルは
「Five Centuries of Jewelry in the West」ジャン・ランリエ マリー・アンヌ・ピニの共著、です。

30年以上も前に、ここまで専門的なヒストリカル・ジュエリーの専門書が日本でも出版されていたことを知った時には、正直驚きました。

この本の存在を知ったのは、あるディーラーの方がこの本のコピーを持っていらしたのを見せて頂いたからです。
その方は、「世界の宝石美術館」の本を無くしてしまい、とても残念がっていたところ、友人でもあるディーラーの方が「武士の情けだ」と言って、全ページをコピーしたものをプレゼントしてくださった、という熱い友情のエピソードが隠されていたのです。

そのコピーをお借りして読んだところ、素晴らしい内容だったので、わたしは絶対にこの本を手に入れよう、と決意してハンターと化しました。インターネットが普及している時代でなければ、入手不可能だったかもしれませんが、今では私の大切な蔵書となっています。

山口 遼さんの今は絶版となった著作に「世界の宝飾博物館」というタイトルの本がありますが、ひょっとしたらこの本からタイトルを拝借してアレンジしたのかしら・・・と想像していました。

非常に名著であるその2冊の本のタイトルから「世界の宝飾美術館」というタイトルを付け、美術館紹介のコーナーをやりましょう、と思ったままもう何ヶ月も放っていたら、なんともっと本格的にやってくださる方がいたではありませんか!

リガードさんのHPのコーナーで、アンティーク・ジュエリーを見ることのできる美術館の紹介ページの連載が始まりました。奇しくも、「世界の宝飾美術館巡り」というタイトルですが、きっと山口先生への敬意も込められているのでしょうね。

いつも美しいHPを、それも高い更新頻度で作られているリガードさんなら、今後の連載がとても楽しみです。
第一回目は、ロンドンのギルバート コレクションです。

・・・・という理由で、今後は美術館紹介に関しては、読者の側に回ります。
是非皆さんもどうぞ。
by infanta_ayan | 2005-07-31 00:41 | 世界の宝飾美術館