人気ブログランキング | 話題のタグを見る

アンティークジュエリーに纏わる情報とエピソード


by Infanta_ayan
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

Ancestral Jewells  サヴォイア家のファミリー・ジュエリー

マニア度  ★★   難易度  ★★★

Gioielli di Casa Savoia
Maria Gabriella di Savoia/Stefano Papi          
* イタリア語のためアマゾンでは購入できず、入手が困難なのが残念
入手するのが大変なので、マニア度と難易度は各★が一つ多く評価していますが、内容は難しくありませんので誰でも眺めて愉しめます。
(本記事は、2004年2月8日に私のサイトで掲載済のものを転載)

■表紙はウンベルト2世妃、マリア・ジョゼ王妃■
Ancestral Jewells  サヴォイア家のファミリー・ジュエリー_b0017697_1594953.jpg
さて、このコーナーでは、アンティーク関係の文献が少ない日本で、どういう資料からどういう情報を読み取ることができるのか・・・をご紹介したいと思っているのですが、今回は例外として、アンティーク・ジュエリーマニアなら必携の1冊、【入手必読書】を1冊だけご紹介したいと思います。
 ジュエリーに限ったことではありませんが、アンティークに嵌ってくると、当時の人々がそれを実際にどうやって使用していたのか、当時の風俗や習慣、文化的な背景を知りたいと思うようになってくるものです。わたしもその流れで、肖像画や当時の写真から、実際に人々がどのようにジュエリーを身に付けていたのかを調べています。
 しかし、これは実際とてつもなく大変なのです。何故なら、肖像画家は当時はともかく現在では評価が低い為、作品集の1冊も纏められていなかったり、あったとしても20年前のエキジビションの時のものが1冊だけ出版されていたり・・・・・・とまあ、資料になりそうな画集や写真集の入手は楽ではありません。

 しかし、ある方のご紹介で素晴らしい資料を入手することができました。
 サヴォイア家伝来のファミリー・ジュエリーとそのジュエリーを着用した王妃達の写真が掲載された本です。
マルガリータ王妃、エレナ王妃、マリア・ジョゼ王妃、19世紀半から20世紀(ヴィクトリアン~デコ)までの三代のイタリア王妃達が、プリンスやプリンセス誕生の記念写真や、ウェディング、国家行事の正装など様々なシチュエーションで装われた写真が多数掲載されています。
 桁違いの豪勢さ・・・・に圧倒されますが、パールの15センチはありそうな高さのドッグ・チョーカーに、更にゴージャスなダイヤのネックレスを着けている姿があまりにも自然だったり、1930年代頃の現代にほぼ近いスタイルの薄物のシルクのドレスにもダイヤのブローチを当然のことのように着けている写真を見ると、「さすが王妃さま。生まれが違うってこういうことね。」と思ってしまいます。 
 そして、今回の大収穫は、ウンベルト2世妃であらせられたマリア・ジョゼ王妃。あまりの美貌に、一瞬でファンになりました。(笑)
そして、ウンベルト2世もかなりの美男子。二人並ぶと、当に美男美女カップルです。

 一つだけ残念なのは、わたしがイタリア語を理解できないこと。
そう、この本はイタリアで出版されているのです。けれども、8割ほどが写真で構成されているので、眺めているだけでも入手の価値大、決して後悔はしないと、自信を持ってお薦めいたします。

書籍紹介のページ(イタリア語)
by infanta_ayan | 2004-09-01 02:06 | アンティーク読書術